またまた、映画化されるようですね。

あ、映画化は、ジェネラルルージュの凱旋です。
(こちらは、癒着疑惑のお話です。)

映画、TVともキャスティングに納得いかないので、今回もスルーする予定です。

ただ、月9のヴォイスを見ていて、この本を思い出したので、少し触れてみようかと・・・。

ヴォイスでは、解剖拒否をするご遺族にゼミの学生が説得にあたるのですが、
残されたご遺族の言葉は、

「擦り傷だけでも大騒ぎしていたのに、生き返るわけでもないのに切り刻むなんてことはできない」というもの。

まさしく「イノセント・ゲリラの祝祭」のテーマそのもの!

解剖前に、CT検査することが可能ならば、遺体を傷つけることなく、生前検査と同様瞬時に見ながら説明も受けられるので、ご遺族の神経を逆撫ですることなく承諾していただけたでしょう。

実際、千葉大学付属病院では、院内死亡時には、すべてにおいて実地され、
奈良県でも昨秋から承諾解剖制度が開始されているようです。



さて、話は本の方にもどり、今回の舞台は、霞が関の厚生労働省。

Ai、「死亡時画像診断」の導入をかけての駆け引き討論会が軸となっていて
いつものようなミステリー性はありません。

聞きなれない小難しい単語に少々げんなりしますが、国会答弁に見え隠れするような官僚の巧みな政略が、事細かく再現されたりして、「あ、こういうことだったのね~」と妙に納得することがあったり、ちょっぴり賢くなったような気分になれます。(笑

次から次へと、驚異的な発刊からすると、著者海堂氏は小説を通して、現在の医療現場の問題点をいち早く社会に発進するのが目的なのかもしれませんね。

Aiの普及によっては、病院側の解剖費の負担も軽減され、医療訴訟も少なからず減少するのでは・・・と素人は簡単に思ってしまいますが、実際はどうなのでしょうか。
一市民のわが身としましては、日本の医療が、誰のためでもなく庶民のために発展していくのを願うだけです。



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