優しい人

2007年3月19日日常

高校生の頃、泣いている友達を慰めなかった私を他の友人が、「冷たいね。」と言って、離れていったことがあった。

他の友人は、一緒に泣いたり、「可愛そう。」など在り来たりのその場しのぎの薄っぺらな言葉で接していただけのように私には思えた。

その時の私は、泣いている彼女の気持ちは軽々しく共有できるものではないと思ったので、間接的に励まそうと違う話をしたのだが、うまく想いが伝わらなかったようだった…。

〜優しい人〜

みんなはどんな人を思い描くのだろうか。
何でも言うことを聞いてくれる人が優しいという人もいれば、
怒らない人が優しいという人もいたり、大人しい人が優しいという人もいて、一言でいってもその人が思う「優しい人」は、千差万別なのだと高校生の私は思った。

昔から私が思う優しい人は、強い人。
転んでベソをかいている時に起こしてくれる人ではなくて、お尻を叩いて歩かせてくれる人。

いつも、みんなにいい顔している優しい人ではなくて、痛みを知っているからこそ、ここぞという時に手を差し延べてくれるそんな強い心を持つ人が私にとっての優しい人。

高校生の私は、そんな強くて優しい人になりたかったのかもしれない。

悲しいことに、そんな強くて優しい人に、今なお私はまだ程遠い。

でも、強くて優しい人に出会えて、またひとつ成長できた。
　　　　
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